「お前らほんっと仲いいよな」


祐希が宝探しの話で盛り上がる
葉月と真琴と優奈を見て言った。


仲がいいといえば…


「祐希はどうしたの?1人で」


「あっ…まあな」


祐希は気まずそうに
髪を右手でクシャッとした。


祐希は私たちと同じ4人グループで、
何をする時も必ず4人一緒。


それぐらい仲がよかった。


だが今、祐希は1人で行動している。


祐希だけかと思えば、
あとの3人もバラバラで行動している。


祐希の隣の席に座れたのも、
いつもなら祐希の横に並んで
座っている3人が、今日は
いなかったから、座れたんだ。


何かあったのだろうか。


私は苦笑いをする祐希が
少し心配だった。


祐希のグループの仲のよさは
私たちの憧れだったから、
仲がよくなくなったら、
私たちは寂しい。


祐希達には、仲がいいままで
いてほしいのだ。


祐希のグループのように、
最強に仲がいいグループを
目指そうって
目標にしてたから。