「ちょっぬけ出すなんて…絶対怒られるよ!?」


「なあに言ってんの!大丈夫だよ!」


葉月…。


「真琴と優奈も誘ってくる☆」


「えっ!?ちょっ…」


「真琴〜っ優奈〜っ♪」


葉月はそう言うと
真琴と優奈の元へ駆けていった。


宝探しとか…。


私はパソコンに映るお寺の写真を
ぼんやりと見た。


「行くの?『宝探し』。」


「えっ」


さっきの隣の男子が
マウスを動かしながら聞いた。


「言わないでおいたげるけど」


「えっいいの!?」


「うん」


「あっ…ありがと」


「その代わり!宝見つけたら俺に半分くれよ」


「えっ半分は…」


「嘘だし!少しでいいよ」


そう言い二カッと笑う男子は、
真琴の好きな人。


そう、祐希だ。