智が私を抱きしめる力が
次第に強くなる。


「ちょっ智…キツい」


「……」


智は力を弱めない。


「智っ…」


ガバッ


「……え」


チュ


「!!」


智は私の頬にキスをした。


「と…智」


「じゃあな」


智は私にキスをすると
屋上を後にした。


「………っ」


私は両手で口をおさえ
その場にしゃみこんだ。


……口じゃないけどキスされた…


智に…智にキスされた…


……と、とりあえず
葉月たちにふった事報告しなきゃ…


私も屋上を後にした。