智に告白された日から二週間。


私と葉月と真琴は
優奈と口をきいていない。


優奈は二週間前から
オタクグループの人達と
行動を共にしている。


優奈が話したからか、
オタクグループの人達が
よく私たちを睨んできていた。


睨まれるたび私たちは
知らん顔をしていた。


……優奈。


智を好きにさせた私が悪いの?


私が…?


「いい加減口きいたげたら?」


見ると教室のすみでたまっていた
私たちの前に
オタクグループのリーダー、
真山が立っていた。


「はあ?なに?あんた」


葉月が顔を歪め言った。


「聞いたよ。あなた達が優奈をいじめてるんだって?」


「はあ?んな事してねーし」


葉月と共に私と真琴は
真山を睨んだ。


真山は睨まれ少しびびった
様子になった。


だが、すぐに睨み返して言った。


「優奈をいじめるな!」


真山はオタクグループが待つ
廊下へと去っていった。


「…はぁ?意味わかんねー向こうが勝手にキレてるだけじゃん」


葉月は廊下にたまる
オタクグループを睨んだ。