先輩とずっと
こうしていたいな…。


そんな事を考えている私に
声がかかる。


「あなた誰?」


「……え」


見ると先輩の隣に、
先輩くらいの年齢の女の人が
立っていた。


改めてみると2人は制服。


女の人の制服は、
うちの学校の制服ではなく、
お隣の『紅葉高校』の
制服だった。


眉間にシワをよせて
私を見てくる女の人。


「俺の学校の後輩だよ」


先輩がその人に
私のことを説明する。


「ほんとに〜?彼女じゃないよね〜??」


「違うって」


ベタベタ先輩にくっつく
女の人に、笑いかける先輩。


2人はどういう関係…?


「あの…」


「ああ、これ俺の彼女」


え?


彼女?


彼女らしいその女の人が私に
"勝った!"と言わんばかりの
上目線で見てくる。


へえ…。


先輩、彼女いたんだ…。


「彼女…いたんですね…」


明らかに動揺している私。