夜7時。


暗くなりかけの道を
1人で歩くことに対する
少しの不安。


葉月達と行った時より
明らかに暗い。


そりゃそうだ。だってあれは
5時頃だったから。


5時と7時では明るさが
全然違うもん。


そんな事を考えていると
スーパーに着いた。


入り口に入ろうとした時


「あっ!上野さん!」


後ろから聞き慣れた声がした。


その声の持ち主は…
港先輩だった。


「先輩!!」


私は先輩に駆け寄った。


嬉しくて嬉しくてたまらない。


学校以外で好きな人に
会えるなんて。


「なんで1人なの?」


先輩が不思議そうに首を傾げる。


「あっお使い頼まれて!」


嘘ではないよね…。


先輩は「頑張ってるね」と
笑って私の頭を撫でてくれた。


先輩…大好き…。


先輩に頭を撫でられるだけで
心臓が飛び出しそうなくらい
ドキドキしてしまう。


思考回路がおかしくなる。