焼き網の上で香ばしいにおいを
はなつ肉。


そんな肉もあっという間に
私たちの口の中へと
消えていった。


1人9枚ではもの足りず、
みんなのお腹は満足していない
ことを表す音を発していた。


「誰か肉買いに行ってきてよ〜」


満足にみたないお腹を
左手でさすりながら葉月が言う。


「買いにいきたいけど〜めんどくさ〜い」


優奈が言う。


そりゃあみんな面倒くさいに
決まってる。


自分から"行きたい"ていう
奴なんて、何か理由がない限り
いないだろう。


仕方がないので
じゃんけんになった。


「じゃんけんポン!」


一発ででた結果は、私以外
みんなチョキ。


私はパーで、
肉を買いに行く事になった。


「まだ7時半だしスーパー開いてるし!行ってら〜♪」


ニヤニヤしながら私を送り出すみんな。


「行ってきます…」


イヤイヤ家を出た私は
スーパーへと向かう。


これが私にとって
重大ニュースを知ることに
なろうとは。