くだらない話をしながら
葉月のマンションへと向かう。


「まずお風呂入るよね?」


葉月がマンションの暗証番号を
入力しながら聞いた。


「うん♪だって汗でびしょびしょ…」


服をパサパサさせながら言う私。


「私もお風呂からがいい…」


夏に弱い真琴が
今にも倒れそうな声で言う。


"わっわかった"と、
今にも倒れそうな真琴を見て
おろおろしながら
マンションの中へと入る葉月。


「しっかりして!」


「倒れたらダメだよっ!」


大ごとのように真琴に
声をかけながら
エレベーターで
葉月の部屋に向かう私と葉月。


部屋に着くと、真琴は優奈の
"おかえりー"という言葉も
聞かず布団にバフっと倒れた。


「…真琴どしたの?」


倒れた真琴を見て優奈が言う。


「湿気ぽいの苦手らしくてさ〜…」


"大丈夫かね〜"と言うように
葉月は真琴をみた。


その時


プルルルルル


真琴のカバンの中にあるケータイが光る。


「ん〜だれ…?」


ゆっくり起き上がって
カバンの中から
ケータイを取り出し
電話に出る真琴。


電話の相手は…