「てか!なーんで私だけ荷物持ってんの!?」


ふくれて言う私。


「いいぢゃあ〜ん♪由香は心広い人でしょ??」


「でしょ??」


葉月の発言の後に"でしょ??"と
繰り返す真琴。


『心広い人』なんて言われたら
なんだか持ってあげても
いいかな…?という気持ちになる。


私は荷物を持つことにした。


「そうだ!さっきの理由教えてよ」


葉月が思い出したように言う。


「なにが?」


「顔赤くしてた理由だよっ♪」


「ああ…あっあ!!さっきのかあ」


思い出し再び顔を赤くする真琴。


"聞いてや"と話し始めた。


「校外学習で祐希と1泊2日一緒なんだよ〜〜っ♪嬉しくない?嬉しくない?」


"きゃー"と飛び跳ねる真琴。


異常なまでのテンションに
驚く私と葉月。


「…まあ全ては真琴の努力次第だからね」


苦笑いで言う葉月。