「おもしれ〜優奈!」


ドキ


「えっ」


「あれ?優奈だよな?違った?」


「うっううん合ってる」


智に『優奈』と呼ばれ
少し胸がときめいた様子の優奈。


「優奈〜♪んじゃ今から行くわ!」


タイミングよく私たちは
2人の前に現れる。


「真琴!こいつおもしろいな!」


ケラケラ笑いながら
優奈を指差して言う智。


「あったり前じゃん!自慢の友達だもん♪」


真琴はそう言って優奈に
ウインクをした。


優奈はにかっと笑って返す。


「優奈と智さ、留守番しといてくれない?」


「えっ」


真琴のお願いに驚く優奈。


「あっそれいいじゃん!誰か家に居てくれた方がなんか安心するよね」


賛成する私。


「だからお願いね♪」


にこっと笑って真琴が言う。


「わ…わかった」


「はぁーい☆」


少し緊張ぎみに了解する優奈と
脳天気に了解する智。


「行ってきまーす!」


5時、私たちは笑顔で家を出た。