葉月が泣いているワケを
真琴が智に話した。


「へぇ…離れ離れになったお父さんとの再会か…」


智は優奈の隣に座った。


「えっ」


優奈の顔が赤くなった。


「ん?ああ、空いてたから座った」


「そっそう…」


"なあんだ"と少し残念そうに
する優奈。


「ねー、マンション戻らん?」


伸びしながら私は言った。


「ん〜?」


「買い物いくまえに、少し休みたいしさ」


「ああそーだね…ぢゃ戻ろっか☆バイバイ智」


「さようなら〜♪」


私たちは
ファミレスを出ようとした。

その時


「俺も一緒に行く」


智が叫んだ。


「はあ!?」


真琴が振り返って顔をしかめる。


「いいぢゃん!真琴♪」


智は真琴に駆け寄ってきた。


「…みんなはどう?」


「うーん…邪魔しないのなら」


葉月が冷静に答える。


「別に…いいよ」


真顔で答える私。


そして優奈は…


「いいよ♪」


機嫌よく答えた。


智は私たちと一緒に
マンションに戻る事になった。