「お母さんが『今日仕事で帰ってこないから、友達呼んでお泊まり会でもしたら?』やって!!」


「まぢ!?やった!!やろやろ〜♪」


飛び跳ねてはしゃぐ私たち。


「みんなはいける?」


「てか、いけるようにする!」


真琴と優奈と私は、親に
『学校帰りに友達ん家にとまる』
と連絡をいれた。


YESかNOで聞いたら、
NOって言われるかも
しんないからね♪


「お金はうちが出すから♪」


「はあい☆」


葉月ん家のおごりで喜ぶ私たち。


さっそく、今日の予定を決める。


「まず晩ご飯何時に買いに行く?」


葉月がお菓子を
つまみながら言う。


「家には何があんの?」


優奈がソファーのクッションを
抱きかかえながら聞いた。


「なーんもない」


「え?」


「なんにも食材ない…」


葉月が冷蔵庫を開けて答えた。


冷蔵庫の中はおかずはおろか、
ケチャップすらなかった。


「こりゃあ買いに行かなな…」


苦笑いをする私。


「お米は…?」


「お米はあるよ☆大丈夫」


にこっと答える葉月。