「2人共、聞いてた時間より早いぢゃん」


「いや、なんだか家にいるの我慢できなくてさ〜☆」


「うちもうちも!」


真琴の言葉に賛同する優奈。


「由香はなんでここに?」


「えっ?あ、花捨てにきたんだ」


私はゴミ収集場に置いた花を
見ながら言った。


真琴と優奈も花を見る。


「まだ活き活きしてるのに…いいの?」


「うん!葉月のためだから」


「葉月のため?」


「さっいこいこ♪」


「う…うん」


『葉月のため』の意味が
わからない様子の2人。


部屋番号を入力し
呼び出しを押した。


ピンポーン


ガチャ


「はーい♪」


葉月は泣いて寂しさを
ぶっ飛ばしたようだ。


「真琴と優奈が来た☆」


「はあーい♪」


ピッ


ガラー…


真琴と優奈は手を繋いで
マンションの中に入った。