「反省はしてないけど、携帯処分されるのは嫌だし〜、、だからこれから持ってこない事にする!」


真琴が職員室から出てくるなり
"よし!"と
決意したように言った。


「それがいいよ」


私はあははと笑った。

そこに


「おーい!見つけたぞーっ!」


葉月が優奈の手を
引っ張りながら
私たちの元にやってきた。


「見つけたって…優奈の?」


「そっ♪」


私たちに向かってVサインをする
葉月から、
優奈は手を振り払った。


「こっコレは恋じゃないかもしんないじゃん!」


優奈が徐々に顔を赤くしていく。


「なーに赤くなってんの!」


葉月が優奈の背中を
バシッとたたいた。


「で?誰なの好きになった人」


身を乗り出して聞く私と真琴に葉月は

"発表しまーす!"

と言ってから話しだした。


「優奈は〜…智を好きになりました〜!」