「由香がさ〜、岡野さんが風俗店で働いてること、ホントなのに信じてくれないんだよ」


「…岡野…?」


葉月は一瞬ちらっと
私のほうを見た。


葉月はしばらく黙って、そして
再び私のほうを見て言った。


「働いてるよ?あの人」


えっホントに?


「ほらーっやっぱりそうでしょ!?ねっ由香、信じなよっ」


優奈は『勝った!』と言わんばかりに
私に大げさにいばった。


「…ホントなの…?」


「うん」


でも…もしホントに
葉月や優奈がいうように
働いていたとしても………


「…あの暗さじゃ無理じゃない?」


「………由香…」


冗談まじりの質問をした私を、
葉月は少しコワい顔をして見つめた。


「由香…あいつの裏の顔ってゆうのはその事なんだよ」


「…え、どうゆう…」


「あいつは、学校と外では驚くほど人が違うんだ」