「………私は…たぶん、これからも智を好きになることはない…と思う。ごめん……」


「うん。大丈夫。わかってる。」


そう言うと智は無理して笑った。


その笑顔はあまりにも悲しくて、
私は泣きそうになった。


でも………
智が悲しい気持ちを抑えてまで
笑ってくれているんだから。


私が困らないように…。


だから、
私も笑わないと…。


そう思って、私も笑った。


私が笑うと、智は少し
ホッとしたような表情をみせた。


「んじゃ!!!宝探すか!!」


「………うん!!!」


智は気持ちを切り替えるように
私にそう言うと、
無限の星が輝く夜空を見上げた。


いつもの調子に戻った智をみて
安心した私は、
智と同じように空を見上げた。