田崎先生は
国語の美沙子先生と
なにか打ち合わせを
しているようだった。


「話しかけるぞーっ!」


葉月は
2人の打ち合わせが済むのを待った。


しばらくして2人の
打ち合わせが終わると、葉月は

「田崎先生!」

と先生に駆け寄った。


「おう森野。お前はあいかわらずちっさいなあ」


先生はそう言いながら
葉月の頭をポンポンとたたいた。


「いいもんチビでも!」


葉月は身長155と
中2にしては小さかった。


私も似たような数字だが。


しばらく先生と話した後
葉月は先生とバイバイし、
私の元へと戻ってきた。


「おかえり☆」


「ただいま♪もう先生とのおしゃべり楽しすぎたし〜☆やっぱ先生への恋、頑張るっ!」


葉月はさっきの怒りなど
すっかり忘れて、ご機嫌だった。


「あっ!もうすぐじゃん!」


葉月が急に
ひらめいたように言った。


「なにが?」


「校外学習だよっ」


"そういえば"と思い出す私。