「近藤さん、そんな得体のしれない奴に近づいたら危ないですよ」
師匠の事を考えていると、近くで師匠の声がしました。
急いで声がした方向に顔を向けると、そこには
「師匠……」
少し若い姿の師匠が立っていました。
「師匠?」
師匠と言う単語に訝しげに細められる若い師匠の目。
その目は私が知っているようなあたたかい物ではありませんでした。
姿形は同じでもやはり別人なんですね。
そう思うと少し寂しい感じがします。
「君、何言ってるの?」
「何でもありません。気にしないでください」
「ふーん」
若い師匠はイマイチ納得してないようですが、それ以上何も聞いてきませんでした。
「役者もそろったことだし、そろそろ始めるか。天宮」
「はい」
土方さんの唇が耳元に寄せられます。
「総司に勝とうと思うな。アイツは手加減ができねえから本気で攻撃を仕掛けてくる。とにかく避けられる攻撃は避けろよ。危なくなったらすぐに止めるからな」
「はい」
耳に吐息が掛かり、とてもくすぐったくて、土方さんの言葉に集中できませんでした。土方さんの低い声に胸がドキドキします。
しかし土方さんの声は、なんて色っぽいんでしょう。さすが女誑しと言われた副長ですね。
顔もよくて声も良いなんて外見だけは完璧ですね。
「二人とも、位置につけ」
木刀を貰い若い師匠と対峙しました。
「君が天宮蒼蝶だよね。僕は1番隊組長沖田総司。君の実力、見せてもらうよ」
「はい!」
「後、手加減とかできないから」
土方さんから聞く以前に、師匠がそうだったのでよく分かっています。
師匠の事を考えていると、近くで師匠の声がしました。
急いで声がした方向に顔を向けると、そこには
「師匠……」
少し若い姿の師匠が立っていました。
「師匠?」
師匠と言う単語に訝しげに細められる若い師匠の目。
その目は私が知っているようなあたたかい物ではありませんでした。
姿形は同じでもやはり別人なんですね。
そう思うと少し寂しい感じがします。
「君、何言ってるの?」
「何でもありません。気にしないでください」
「ふーん」
若い師匠はイマイチ納得してないようですが、それ以上何も聞いてきませんでした。
「役者もそろったことだし、そろそろ始めるか。天宮」
「はい」
土方さんの唇が耳元に寄せられます。
「総司に勝とうと思うな。アイツは手加減ができねえから本気で攻撃を仕掛けてくる。とにかく避けられる攻撃は避けろよ。危なくなったらすぐに止めるからな」
「はい」
耳に吐息が掛かり、とてもくすぐったくて、土方さんの言葉に集中できませんでした。土方さんの低い声に胸がドキドキします。
しかし土方さんの声は、なんて色っぽいんでしょう。さすが女誑しと言われた副長ですね。
顔もよくて声も良いなんて外見だけは完璧ですね。
「二人とも、位置につけ」
木刀を貰い若い師匠と対峙しました。
「君が天宮蒼蝶だよね。僕は1番隊組長沖田総司。君の実力、見せてもらうよ」
「はい!」
「後、手加減とかできないから」
土方さんから聞く以前に、師匠がそうだったのでよく分かっています。