そして島原に行ってから三日後。

私は庭で組長と一緒に三段突きの稽古をしていました。

私は木に下げられた木製の的に向かって木刀を構える。

そして木の葉が一枚落ちた瞬間、私は前に足を突出し突きをくり出した。

カカカンッ！と的と木刀が激しくぶつかる音が辺りに響く。

私の三回の突きは全て的に命中していた。

「おお～」

隣で見ていた組長がパチパチと拍手をしてくれました。

「おめでとう。もう僕が教える事は何もないよ」

「ありがとうございます！組長が指導してくださったおかげです！」

ついに自分の意思で三段突き打てるようになりました。

組長のスパルタ教育の賜物ですね。

「さて次は実戦練習だよ。掛かっておいで」

「はい！」

組長も木刀を持って私と対峙します。

「じゃあ、行くよ！」

「お願いします！」

私と組長は同時に走り出し、木刀を交わらせた。互いに一切退かない攻防を繰り返す。

でも、小競り合いになるとすぐに私が圧倒的不利になってしまいます。

「うぅぅ……」

歯を喰いしばって組長の木刀を防ぐ。少しでも力を緩めたら潰される！

「ほら、僕何度も言ったよね。天宮さんは女の子なんだから小競り合いにならない様にしないとって」