「さーて、雅ちゃーん?
お話しましょーか?」

こ、こ、こわい…
何ですか…この不気味な笑みは…

「な、なによ…
最近避けてたくせに…」

「はぁ?
俺避けてねーよ?
お前が避けたり、無視したりするから。
俺だって大人じゃねーんだ。
そりゃあ、すねる。」

拗ねたんだ。
なんか。なんていうか。

「…可愛い。」

「おい!なんだよ!!人が一生懸命真面目に話そうとしてんのに!
で?俺のこと気になるって?」

え?

「悠のこと聞かなくていいの?」

「知りたいけど、お前が話してくれるまで俺は待つ。」

「いいよ……蓮なら…話しても。」

「雅…」

「俺お前のこと好きだ。」

一瞬。時が止まったように感じた。

え…

嘘でしょ?
何でそんなこと…
あたし最低だよ?

バスケも中途半端。
悠のことも中途半端。
そして、
龍崎君のことも中途半端。

何もかもまだ前に進めてないんだよ。。。

それなのに、そんなあたしのことを好きって…

優し過ぎるよ…