「今日2トライも決めてすごかったですね、響先輩。」

俺が拭いていると村田は目を細めているのが間近でわかった。

「敵がカモやったんやって」

「それでもすごいです。大雅先輩との連携プレー毎回鳥肌たちます。」


俺は拭いている手をとめた。

純粋に、村田の声を聞くことに集中したかった。