メールを書き終えると、
私は携帯を鞄にしまい
下駄箱へと向かう。


今日はこれから
家に帰らずお母さんのお見舞いに
行く予定だ。



私は病院へ行く道の途中、
お母さんの大好物である林檎を
二つ買い病院を目指す。



しばらく歩き、
病院に着いた頃には
私は薄っすらと額に汗をかいていた。


「9月になってもまだまだ
暑いなー」


手で顔を仰ぎながら私は病院の自動ドア
をくぐる。


そのままいつも通り
お母さんの病室に向かおうとした時、


「あれ?あの人.....」