ガラガラッ。
教室の扉を開けるとみんなの視線が痛い。なんだよ。
「きゃ~!めっちゃ、イケメン!」
「うそ~!同じクラスなの!」
そんな言葉があちらこちらから聞こえる。もう、こういうのうんざり。
そう、俺は"イケメン"っていう感じみたい。中学の頃もこういう感じのが毎日あった。
「おぉ~!りくとじゃねぇか!お前、C組か??」
そう声をかけてくれたのは、中学の頃から仲良しの神童翔<しんどうかける>。こいつも世でいう"イケメン"なんだとさ。
「おう。俺もC組。お前と同じか…」
「なんだよ。嫌なのかよ??ん?」
そう、笑顔で言ってきて気持ち悪いから無視する。
「あ、お前が一目惚れした先輩ってここの学校の2年生なんだろ?」
「んだよ。だから、なんだよ。」
「いや~?会えるといいですねぇ~♪♪♪」
こいつ、うざい。朝からこんなテンション。でも、嫌いになれねぇんだよな。
俺は、席についてスマホをいじった。
すると、先生が入ってきた。