「はい!あたしの学校に着いたよ!ほら、保健室に行こう!」

え、まじかよ。この学校元男子校で今は共学になっているが、噂では"ヤンキー"が多いと聞く。

それに、偏差値があまりいいとは言えない学校だ。こんな、可愛い先輩が通うなんて。

え?可愛い??なんで、俺はこんな事を思ってるんだ??しかも、なんか胸が苦しい。

「あれ?ど~したの?立ち止まって。早くしないと!ほら、おいで!」

そう言って先輩は俺の手を握り引っ張り保健室まで連れて行ってくれた。

そして、手当てが終わってはるか先輩が俺の中学まで送ってくれた。

「んじゃあ、ケガお大事にね!りくとくん、元気で!受験勉強がんばってね!」

「はい。ありがとうございます。頑張ります。」

「あはは。ねぇ、敬語やめて 笑 」

「あ、じゃあ。うん。」

「じゃあ、ばいばい~!」

そう言って手を振って自分の学校に戻っていった。

そして、俺は気づいてしまった。