ガシッ



「もう!!無視するんじゃないわよ!!」



・・うっ・・



・.・重い



臭い



顔いっぱいに広がる甘い香水の香り



肩から首筋にうずくめる温もりと感触を感じて



葵「・・先輩」

?「・・・」

葵「黒澤先輩」

黒「ん?なぁに?。」

葵「臭いす」

黒「なっ!?」



どこからか「がーン」という暗い効果音が聞こえたけどそれは幻聴だ、きっと


ようやくその人は私から離れた



黒「何よ、何よ!」

葵「・・」

黒「年が2つ離れてるせいで朝から会えなくて、寂しいってアタシは苦しんでるのになんで分かってくれないのよ。こうして昼休み、やっと愛しの葵ちゃんに会えるんだから」