「わ、私が生徒会、なんて」

「晴山さんならできるよ」


力強く言い切る速水くん。

……向いている、と速水くんは言ってくれたけど、私にとって、生徒会は優秀な人たちの集まりで。

キラキラ、していて。

とてつもなく、遠い場所。


そんな中に自分が入るなんて、想像できない。

向いているなんて、自分ではとてもじゃないけど思えない。


……でも。

生徒会長として頑張る速水くんを誰より近くで支えたいとも、思った。

その場所を彼が与えてくれるなら。

私を選んでくれるなら。


私、頑張ってもいいのかな……?

差し出してくれるその手を取っても。

この記章を受け取っても、いいのかな?