「まぁ、何でも良いか!もうすぐ約束の時間だから行くぞ」


「あぁ」


「じゃあね~!可愛い子ちゃん」



茶髪の彼はヨウにそう言うとニッコリと笑い、私に手を振ってヨウと駅へ歩き出した。



「ったく。助けたつもりがとんでもないめにあった……」



これから合コンへ行くというのに、すっかり疲れてしまった私。



まさかこの出会いが私の運命を大きく変えるとは思わなかった……。


















━━1時間後



「はぁぁ~……」



あれから私はすぐにモモと会い、合コン場所であるカラオケへ来ていた。



最初は自己紹介やらみんなで話して何とか合コンに参加していたけど、いつの間にかお互い気になる相手を見つけてペアで話している。


友達のモモも私のためにいろいろと頑張ってくれていたけど、今は格好良くて盛り上げ役の子と歌を歌っていて楽しそう。



しかしわからない……。


モモ以外の子もクラスメートの友達だけど普段とは違う可愛らしく甘えたような声で話したり、さり気なくボディタッチをしたりあらゆる手を使って男の子にアピールしてる……。



恋愛ビギナーの私には到底理解のできない行動だ……。



何て、みんなの変わりぶりに圧倒されながら私は黙ってウーロン茶を飲む。