あんなに可愛くて綺麗で大好きなお姉ちゃんは

泣き腫らしたのか目が真っ赤で

左手首を包帯で巻いていた。

足にも何か所か痣があって本当に見てられなかった。




何かあったの?
って聞いても


転んだだけだから。
って


その時まで気づかなかったんだけどすごく痩せてた。


今にも倒れちゃうんじゃないかっていうくらい。




そんな時でも病院から帰ってきた
あたしの心配をしてくれてた。



その夜、またお姉ちゃんがあたしの部屋に来たの。


【一緒に寝てもいい?】

って。



お互い成長してベッドはキツイと思ったから


お姉ちゃんの部屋で寝よっか?

って聞いたら

凄い剣幕で拒否された。
それはそうだよね…、



狭いベッドでお姉ちゃんと寝た。

あたしが一方的に話してて
お姉ちゃんはひたすら聞いてくれた。


寝るのが勿体なくて
手を繋いでどっちかがギュってしたらギュって返してね。
なんてやってた。

あの日先に寝たのがアタシで
お姉ちゃんに手をギュっギュって握られても
気づかなかった。