今まで、自分には家族なんていない。


ずっとそう思っていたの。

だから思い出そうともしなかった。

写真なんて見ようともしなかった。

見てたら思い出したのかな?



春紀の事も無口な従妹って認識だった。

いつも無表情で無愛想で話しかけずらい人。
でも嫌われたくないから無理に話しかけれなかった。



友達がいないのも自分は元々孤独なんだから別に寂しくはなかった。


そう自分に言い聞かせていた。

そして信じていた。




「大丈夫?無理に話そうとしなくていいんだよ。」