怖い。

何かが分かる気がした。

いや、違う。

何かが蘇えるような
今まで忘れていた事が段々と…、
そう段々と…。





瞬間だった。



何かに包まれた。


暖かくてそっと大きく…



抱きしめられてる?



「「嫌っ!!!」」




考えるよりも先に私は春紀の胸を押し返してしまった。


分かんない、分かんないけど
嫌嫌嫌怖い嫌




「ごめん。そういうつもりじゃなかった。ただ安心してほしくて。」



「………、怖いの…、いやなの。」