春紀は優しく微笑んでくれた。


安心した。


「…そっか。」


一瞬忘れてた。

春紀が何階に住んでるのか?

それが思い出せなくなった時、すごく不安になった。

そして怖くなった。




忘れたから怖くなったのかな?

思い出せなくなったから怖くなったのか?



どちらか分からないけど

なにか引っかかっている。




なにか大事なことを色々忘れているみたい…。



「…心臓の、ドキドキが止まらない…」

それがとても不愉快だった。