11月28日、午後4時。


また一日の終わりを告げるチャイムが鳴って


春紀が私の席まで来て一緒に校門を出た。


そして朝通った道を通る。


何年間もこの道では会話なんてすることがなかったのに

今日、口を開いたのは春紀だった。




「学校で友達とかいないの?」



左側をチラッとみたけど春紀はこっちを見てはいなかった。