「知ってたんだ。」



「知ってた。」



「…あたし、春紀の誕生日知らない。」



「そっか。7月10日。」



「夏だったんだ。」



「お誕生日お祝いしようか。」



「え」



いきなりだった。
ホント突然だった。

春紀が?
あたしの誕生日をお祝いしてくれるの??



「だからお祝いしよ。」




「………うん。」