「そっか。よかった。」
素直にうれしかった。
そう言ってくれたことが。
いつもと変わらない日常だったけど今日だけは少し違う感じがした。
「もうすぐ誕生日でしょ?」
たしかにそうだった。
12月2日。私が生まれた日。
でも毎年誕生日はいい思い出がなかった。
ケーキも誕生日プレゼントもなく祝ってくれる人もいなかった。
誰でもいいから
“お誕生日おめでとう”
と言ってほしかった。
春紀ですら言ってくれなかったから
てっきり忘れてるかと思ってた。
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