ずっと、悠月の隣に“彼女の代わり”として
君臨できると思ってた。




まさか、あんなことが起きるなんて、この時のあたしは
もちろん知らなくてーー…。

……………
…………
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夏休み直前一週間前。



あたしたち2年生は
夏休み明けの林間学校の支度に追われていた。


追われていた、と言っても
あたしの学校は 自由奔放主義。

今から3時間は自由時間みたいなもん。


当然、あたしは
悠月と おしゃべり。

「林間の準備とかだりー…。」「別に悠月はやんなくていーんじゃん? 役に立たないやろ!笑」


悠月が 林間の資料を見ながらため息をつく。


「あ゙ー? 俺だってなー
やるときゃやるし、
やろーと思えばなんでもできんの!」