朝日が眩しい 7月。



こんなに眩しい日が、
大きく開けられたカーテンから差し込んでいるのに 、
未だに目覚めないこの部屋の主。


ある意味尊敬だよね。



毎日 起こしにきてやってんだから、明日は起きようとか思わないのかな。


あたしは ため息をつく。


あたし、桜子。
高校2年生。

毎日、今目の前ですやすや寝てるコイツを起こすのが日課。


コイツ=あたしの幼なじみ 悠月。

生まれた時からの幼なじみで、幼稚園も中学も ずーっと仲良かった。


もちろん 今も。


でも、決してそれ以上には絶対ならない。


あたしは ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、 ずっと、ずっと、ずっと、ずっと!



小さいころから悠月を思っているのにね。



そんな悠月の寝顔をいつものようにじっくり見つめてから、
自分の役目を思い出す。


あ、悠月 起こさなくちゃ。