二人で、螺旋階段に腰掛ける。




「あのね、みーみ。

さっきねー、春華が悠月を連れてどっか行っちゃったのー!」


「えー!?春華先輩が?
春華先輩って悠月が好きだったの?」


「うん。
でも、それは 知ってた…。
くそー、油断してた。」


「でも、普段の悠月なら断るでしょ。」


「ん……」


どーなんだろ…。


実は ここだけの話、
一年の最初のころ悠月は春華が好きだったから…。


もしかしたらオッケーしちゃうかも?




あたしのそんな 悪い予感は
見事、ピタリと的中してしまうのだった。



悠月が春華に呼びだされたその日、あのあと 悠月は教室に戻って来なかった。