その時、廊下からチラリと見えたのは、3年の美人な先輩。



あれはーー…伊東春華?

伊東先輩は、茶道部の部長で、
大和撫子みたいな、オーラの人。


実は腹黒い、って影で噂だけど。



悠月は 春華に連れられてどこかへ行ったみたい。


龍真だけが、帰ってきた。


「話す相手いなくなっちゃった。」



あ、じゃあみーみのとこに行こうかな。



あたしは 教室を出て
みーみのところへ向かった。


――――
――




しばらく 校内をうろうろしていると、みーみとクラスメートが前から階段から降りてくるのが見えた。




なんだ、みーみったら
真面目に 準備してんのね。