由佳理だって、私たちの間に何があったのか知っていたはずなのに。



「ごめん!この話しを出したのは、アタシなんだ」



私の隣で、由佳理が頭を下げた。



「隆弘くんの話しをする亜季を見て、このままじゃダメだと思った。
だから、みっちゃんに相談して隆弘くんに言ったの。
2人……イヤ、みっちゃんを含め3人共、怒られるのを覚悟でやった。
でも、それは亜季に前に進んで欲しかったから。幸せになって欲しかったんだ……」



いつの間にか、由佳理の声が涙混じりになっていた。



「由佳理さんから話しを聞いた時、まだ俺のことを気にしてくれていたことが嬉しかった。
だから、連絡を取ろうと思った。
でも、俺だって言うことは出来なくて。会うまでには言おうと思ったけど、それも出来なくて。
それで、条件を出したけど、急に会わないって言われて、バレたのかと思った」