き、きたっ――――――。


ヤツがキッチンへと入ってきた。



おぼつかない足どりで敵が接近中。



「瑞希~おはよぉ~」

眠そうな声。



「………」


ふん。
とりあえず無視。


無視だ無視だ。
私は怒ってるのだー

ここはきっと不機嫌な私に気づき

昨日の自分の行いを振り返り、反省して謝ってくるというシチュエーション。



でも、そんな謝ったくらいで今日は許さないけどね。



でも


精神誠意、心をこめての謝罪ならば…



許してあげても
いい…かな?


なんて、優しすぎる私。