「なっ、なんでもありません!!」



スパーン



あたしは大急ぎで部屋を出て洗い場へ向かった。




「な、なにドキドキしてんだか。でも....別に嫌じゃなかった....」



って、何考えてんのよあたしは!!!


もう考えるのやめよ...心臓がおかしくなりそうだよ。



『屁やらなんたら言ってる女はちょっとなー』




ビクッ と歩いてる足がとまった。



「あたし、さっきの会話。どこかで話したことあったけ?」



すごく懐かしい気がする。

すごく大切な人との会話な気がする....




「でも、なんも思い出せない。気のせい、、かな?」



心にモヤモヤを残したまま、あたしは洗い場へ向かった。