漆黒に染まった大空を見上げれば。 そこにはいつも両手いっぱいに 抱えられそうな ホシ達が絶え間なく瞬いている。 ―――なんて儚いんだろう… 世にいう体育座り、という姿勢で 私は漆黒の闇に染まった夜空を 眺めていた。 空には、無数の星。 それぞれ、個々に輝いている。 私は手を高くあげ、それを掴んだ。 当然とれるはずもなく、 ただ空気を掴んだだけだった。