近くのファミレスに入り各々注文して

「改めて藤倉君、尾崎君おめでとう」

「あ、ありがとうございます」

「フフフ…尾崎君、そんなに私が怖い? 何か妙に緊張してるみたい」

「怖くなんて!ただうちの学校のマドンナだから」

「マドンナ!私が?ハハハ…ありえない。尾崎君、面白いことを言うんだね」

悠が真っ赤になった。

「凛ちゃん、マドンナって」

「うん~マクドナルドの親戚」

先輩が悪戯っぽく笑う。

「嘘だ~」

陽菜と愛も笑ってる。

ドキッ!

まただ。

先輩の笑顔を見ると胸の奥の方で音がする。

「お兄ちゃん、どうしたの?」

「へっ?あ、何でも」

「凛ちゃん」

ホントに陽菜は俺の話しを聞いてない。

失礼な奴だ。

こういうとこは親父に似てるんだから。

「ねぇ、さっきの人…凛ちゃんの恋人?」

へっ?

「えっ?さっきの人って…あ~千葉君」

「うん、恋人?」

俺と悠は固唾を飲んで先輩と陽菜を見てる。

「違うよ。ただのクラスメート」

「ホント?」

「うん、ホント」

はぁ~

何だか安心した…って、えっ?

俺…

「お待たせしました」

注文品がきて陽菜と愛が

「いただきま~す」

その声に我に返った。

先輩も

「いただきます」

俺と悠も

「いただきます」

腹が減ってたのでひたすら食べることに集中する。