「帰ろうか」


手をつないで。







「やっぱりこの道は私にとって、大切な場所」



穏やかに、幸せそうに笑う彼女が隣にいる。



風が吹く



彼女の香りがする





「ねえ恭ちゃん、」



甘い香りをまとい、彼女が僕を見つめる。


「ん?」