「お袋、紹介したい人がいるんだ。」



「お久しぶりです、おばさん。やっと恭ちゃん連れてこれたよ。」


彼女はココに来るたび、いつか必ず僕を連れてくると約束していたと話してくれた。



「俺、亜香里と結婚したいと思ってる。一生をかけて彼女を守っていくよ。」



「おばさん、私ね、恭ちゃんが大好き。おばさんも大好き。」



「お袋、、俺を、産んでくれて、ありがとう。」




-------ザワッ



風が吹く



彼女の香りに混ざって、お袋の香りがした気がした。