「っ、、クソ、、!!!」


最後まで逃げた自分自身に嫌気がさした。


それでも足は止まらない。



「、、あ」



二人で座り、遅くまで彼女の話を聞いた河原のベンチが目に入る。


「、、っ、好きとかそんなもんじゃねえんだよな、、」



いいのだろうか。このままで。


「っ、でも結婚、、する、ん、だぞ?無理だろ、、」


それでも足は止まる


どうせもう、この気持ちからは逃げられない。


そんな簡単な想いじゃない。わかっていた。



「クソッ、、!!間に合え、、!!」



来た道を走る。


これが最後、もう一度君に、