「そうかな、ありがとう」 そう言って笑った彼女の顔が幸せそうで、もう手遅れなんだと痛感した。 好きだ。 苦しいくらい、好きだ。 --------「恭ちゃん、、好き。」 あの時、すぐに追いかけていれば。 好きと伝えていれば。 素直になっていれば。 その幸せそうな顔を一番近くで見ることができたのだろうか。 僕がそんな顔にさせることができたのだろうか。