ルミがメールで送ってきた『シ』は本当の『死』だったのだ。


みんな、それぞれなにかを抱えて生きているんだ、と思った。

私には私の、ルミにはルミの社会があって、でもその社会は今まで見たものだけで形成されていて、現実しか取り込まれていないから、すごく狭くて。


そこに容量以上のものが入ってくると持ち合わせていた社会がすぐに壊れてしまう。

思春期の崩壊。

青春は無情な程、ブルーだ。

だけど、私にはルミもいるし、天野くんもいる。


同じブルーでも青空を羽ばたく青い鳥のようなブルーだと思う。


空も飛べるくらい幸せなんだ。