翌日のお昼休み。
ルミがまた私を屋上へ連れ出した。
どうやら関口先生は、校内放送で呼ばれ、鍵を開けたまま職員室へ戻ってしまったようだ。
「梨織、昨日、したでしょ」
ルミの息がまた耳をくすぐった。
「なんでわかるの?」
「わかるよ、今日の梨織、肌が高揚してて綺麗だもん」
私は恥ずかしくなって両手で顔を隠した。
「で、どうだった?」
「どうだった、って。痛かったけど……」
「痛かったけど?」
「最後はひとつになれた気がした」
「そっか。ルミね、怖くてできないんだ……」
「えっ?」
ルミの初体験の相手は藤原拓巳。