もうすぐケータイの充電がなくなる。


外出先でケータイの充電がなくなりそうになると物凄く焦る。

早く家に帰って充電しないと。


普段は体育の授業でさえ疲れてやる気もしないのに、その時だけは駅の階段も駆け降りるし、点滅している信号を見ながら最速力で走りきる事ができる。


このタイムを体育の時間に出せないのは何故だろう。


ケータイは私の潜在能力を無駄に引き出す素質を持っている。




息を切らしながら家に着いて、自分の部屋へ駆け込むとすぐに充電。


この瞬間が一番『ほっ』とする時かもしれない。